ジャパン・リミテッド・スティール2006

トイガンシューティングのビックタイトルといえば春のジャパン・リミテッド・スティール、夏のAPSカップ、秋のジャパン・スティール・チャレンジとオールジャパン・ファストドロウ・チャンピオンシップの4つが挙げられる。 いずれも全国大会と呼ぶにふさわしい規模と歴史を誇っている。
 
ちなみにジャパン・リミテッド・スティールはスコープ等の光学照準器を使用しない銃で争われるスピードシューティング競技で、5枚の鉄板を如何に速く撃つかを競う。 ジャパン・スティール・チャレンジはリミテッド・スティール同様5枚の鉄板を如何に速く撃つかを競う競技なのだが、使用銃に制限が無いので(もちろん合法的な範囲でですよ)リミテッド・スティールよりも競技志向が強いのが特徴。 
APSカップは小さな的を如何に正確に撃つかを競う精密射撃競技である。 そしてオールジャパン・ファストドロウ・チャンピオンシップは弾の発射機能を持たないモデルガンを使って西部劇に出てくるようなスタイルで行われる早撃ち競技だ。

今回、私が参加したのはジャパン・リミテッド・スティール 今年最初のビックタイトルである。 
トイガンシューティングはサバイバルゲームに比べると垣根が高いと言われるが実際には年々ファンを増やしており、リミテッド・スティールの場合一昨年が134名、昨年が159名、そして今年が173名と、これ以上増えると大会運営が難しいと思えるくらいの成長振りである。 (昼食時間返上で切り盛りされていた運営スタッフの皆様には感謝・感謝です。

ここ数年ATPFが全国で盛り上がりを見せているが、コレがトイガンシューティングの裾野を広げるのに一役買っているようだ。 また、久しぶりに面白い銃も(人も?)見れた。 画像が無くて残念だが、マルイのハイキャパやマルゼンのスコーピオンをベースにしたカービン銃が凄かった。 何が凄いかと言うと一見ゲテモノ銃に見えるが実際にはライフルクラスで勝つ為に考え抜かれたカスタムガンだったのだ! 電動ガン使用者が多いライフルクラスだが、セミオート連射のレスポンス向上を突き詰めた結果、敢えてガスブローバックという選択に至ったようだ。 一方、マトリクスのエージェント・スミスのコスプレでDE50AEを撃っている者も居た。 当日は小雨がぱらつく蒸し暑い日だったので黒のスーツでビシッとキメるのはさぞや辛かった事だろう。 
さて、2004年はルパン3世のコスプレでワルサーP38を使用したが「ネタ銃」で参加する為には充分な事前準備が必要なので昨年からは楽に撃てる「本気銃」で参戦している。
ちなみに昨年使用したのは東京マルイG26をベースに自社製品「アサルトフレーム・キット」を組み込み更に各部にチューニングを施したバリバリのカスタムガンだ。 私にとっては最も使い易い銃なので自己最高記録の総合35位という成績を残す事が出来た。 
2005年出場のマルイG26ベースアサルトフレーム 2006年はアキュコンプシステムDX-II ABSバージョン
 

そして今年使用したのは東京マルイのハイキャパ5.1をベースに自社製品「アキュコンプシステムDX-II ABSバージョン」を組み込み更にチューニングを施した、これまたバリバリのカスタムガンである。 
アサルトフレーム程ではないがコレも使い易い銃なので総合44位という良好な成績を収める事が出来た。  

CMはこれくらいにして、最後に最近のシューティング事情をひとつ。今回、ジャパン・リミテッド・スティールの開会式で残念なお知らせが有った。 
秋に行われる予定のジャパン・スティール・チャレンジの開催を中止するとの発表があったのだ。
ご存知方も多いと思うが、昨年起きた改造エアガン発砲事件をキッカケに銃刀法が改正された。 マズルエナジー0.98Jを超えるエアガンを準空気銃として所持が禁止となったのだ。 エアガンのパワーは、その測定環境や測定方法によってかなり変化してしまう。 ジャパン・スティール・チャレンジ実行委員会が問題にしたのは可変レギュレーター(吐出圧力を任意に調整できる減圧装置)を装備したグリーンガス・レギュレーターやエアータンクの場合、マズルエナジー測定時に、通常使用の範囲を超える最大吐出圧で測定が行われたならば準空気銃ではないはずのエアガンが準空気銃並みのパワーを発生させる可能性があるという点である。 
8月21日に改正銃刀法が施行される見込みなので、それまでにはマズルエナジーの測定方法の細かい部分も明らかになると思うのだが、それを待っていたのでは参加者の準備が間に合わないだろうと判断したわけだ。トイガンの楽しみ方は色々あるが、その中で最も健全性をアピールしやすいのが(どれも健全なのだが世間的な判りやすさという意味で)スポーツシューティングであり、更にその中で最も長い歴史を誇るのがジャパン・スティール・チャレンジである。
今回の法改正は「業界のルールが守られていないので、ルールを守らない者には罰則を科す」という内容である。 本来、ルールをしっかり守っている者には関係無い内容なのだ。しかし、それでもルールをしっかり守っている者まで巻き込まれる結果となった。
トイガンという趣味が如何に健全であるか(少なくとも人畜無害である事)を積極的に外部へ情報発信し続けなければ、その存続すら危うい状況に置かれているのだという事を改めて思い知らされた出来事であった。